夢と現世と絵本と僕と
yume to ututu to ehon to boku to
title by 雰囲気的な言葉の欠片:前中後
 さァ、噺を創めようじゃないか。
 とびっきりに楽しくて、とびっきりにおかしい噺を。

 君たちは僕のコマだ。
 全て自分たちの思うように動いていると信じているけれど、それはウソ。
 所詮は掌の上の遊戯。

 君たちは役割を演じているに過ぎない。
 ――もっとも、僕だって“そう”なんだけどね。

 まぁ、いい。
 とりあえず状況を説明してあげようか。

 君は今ある場所についた。
 綺麗なカラーの世界だ。 ……珍しい程に、ね。
 周りの景色は見えてきたかい?
 自分がどこにいるのかは理解したかな。

 じゃあ、進むといい。
01.はじまりの前に